函館どつく周辺散歩

2010年11月23日

勤労感謝の日、仕事は午前で終了。 あまり遠出はできないけど、函館は近所にも魅力的な観光スポットがたくさん。

近くなのに、これまであまり行ったことのないエリア。函館西部地区の端っこの方、函館どつく周辺の散策に出かけてみることにしました。

函館市電 函館どつく駅前で撮影
市電函館どつく駅

いつものように、五稜郭公園前駅から市電に乗車。240円を支払い、終点函館どつく駅で下車しました。

 

天候は晴れ。少々風は強かったのですが、気持ちよく散歩できそうです。

乗ってきた電車と一緒に、旅のはじめの一枚。

(電車の下に、小さく写っています。わかるでしょうか?)

 

さて、まずはどちらに向かおうかな。

どつく周辺の案内板
さて、どこへゆこうか?

どこに行けば何があるのかも、全く調べずに来たので、どっちに行くべきかもわかりません。

函館どつく見学にゆこうか、それとも有名な外国人墓地や高龍寺見物にゆこうか…

 

思い切って、どちらでもない方向、つまり電車でやってきた道を、逆方向に戻ってみることにしました。

函館がごめの陳列品
函館がごめ

市電の線路に沿って歩き始めると、洋風、和風、和洋折衷の古い建物が立ち並びます。函館ならではの風景と言えるでしょう。

歩いて数分、左手にセブンイレブンがあり、そこを少しすぎて左側の小路をのぞくと、”がごめ昆布”の旗が風に揺られています。がごめ昆布のアンテナショップでした。

さっそく店内へ。道南名物のがごめ昆布でつくられた製品が、ところ狭しと並べられています。試食品も多く、たくさんいただいてしまいました。

がごめ昆布のソフトクリームも魅力でしたが、外は寒く、それに、まだ昼ごはん前であったため、今回は食べませんでした。

TACHIKAWA CAFE
TACHIKAWA CAFE

函館がごめを出てすぐに右折。電車通りの1本裏の道を、函館どつく方向へ向かいます。

すぐに和洋折衷の美しい建物が見えてきました。函館観光雑誌か何かで、何度か見たことのある建物です。近づいてみると、TACHIKAWA cafeとかいてあります。

レトロ調のきれいな建物で、軽食もいいかな、と思い覗き込んでみると、若い女性客がたくさん見えます。頭のすごし禿げ上がった中年男性が、一人で入るには、かなりの勇気が必要な状況であり、残念だけど”レトロな雰囲気に包まれた午後の軽食”は、あきらることにしました。

佐藤商会?の建物
佐藤商会

TACHIKAWA cafeのすぐ隣に、「佐藤商会」という古い看板のかかげられた、これまたロマンチックで魅力的な建物があります。看板の説明では、日用雑貨を扱っているお店、今でいうコンビニのようなのですが、中をのぞいてみると、かならずしもそうではないようです。

 

どういうお店なのか、入って確かめてみましょう。

佐藤商会の中に入ったところ
大正(?)ロマン

昭和を通りこして、大正レトロといった風情です。

玄関を入ると、さらに奥に赤茶色の扉があります。中にお客さんらしき人影がたくさん見えます。

少なくとも、現在は、日用雑貨販売店ではないようです。

 

もう少しよく見てみましょう。

 

ROMANTiCO ROMNTiCA
ROMANTiCO ROMANTiCA

手前には、ろうそくなど、さまざまな装飾品が並べられています。販売しているのでしょうか?

まんなかには”ROMA ROMA”の文字が。さて、ここは一体なんのお店なのでしょう。

正面の扉を少し開いて、中を覗いてみました。

なんと、ここもカフェでした。正式名称はROMANTiCO ROMANTiCA、通称”ロマロマ”と呼ばれているそうです。外観はレトロですが、中はとてもモダン。大変賑わっていましたよ。

単独中年ハゲには、ややまぶしすぎるため、ここでの昼食も断念。

北栄会館
北栄会館

ロマロマを出て、さらに函館どつく方向へ進みます。

今度は、古き良き日本という雰囲気の、和風建築が見えてきます。

ここは、cafeではなさそうです。壁には小さく、”北栄会館”とあります。

ここは一体、何に使われていた建物なのでしょう。今も使われているのでしょうか?

 

 

 

石造りの重厚な建物
再び電車通りへ

北栄会館を左折し、再び電車通りへ向かいます。

北栄会館の隣に、石造りの重厚な建物が建っています。看板には成田工業とあります。

一つの区画の中に、建て方や年代の異なる様々な建物が、特別な違和感を感じさせることなく建てられています。

想像していた以上に楽しい散歩です。

それにしても、次第に空腹感が強くなってきました。何か適当なお店はないものでしょうか。

 

建物の和洋折衷
古いものと新しいものとの調和

電車通りへ出てきました。右に曲がり、さきほど電車を降りた電停へ向かいます。

次から次へと、いい雰囲気の古い建物が現れます。

近代的な高くそびえたつマンションと、古い建物との調和。

このような光景が繰り返されます。

Kエデン、二階部分が湾曲している
二階部分がすこし湾曲してる?

さらに先に進むと、二階部分がなんどなく湾曲しているように見える建物が見えてきました。

軽食・喫茶 Kエデンと書かれています。

それにしても大丈夫なのでしょうか?潰れてしまうことはないのでしょうか。心配です。

不可思議で魅惑の建物でした。

厳島神社の前で
厳島神社

再び電停近くに戻ってきました。

よく見ると、近くに神社がありました。名前を確認すると、厳島神社。

広島の厳島神社と何か関係があるのかな。

それにしてもお腹がすいたなぁ。

そろそろ本格的に昼食を食べる店を探さないと。

団結会館!名前が強そう
団結会館!

電車の線路の端っこは、このようになっているんだ。レールの端が少し上向きに反り返っています。

 

ふと見上げるとそこにあったのは、”団結会館”。なんだか力強い会館です。”力強い会館”と言っても意味は分かりませんが、少なくともお食事処ではないようです。

 

急がねば。このままでは、昼食が晩ごはんになってしまう…

おそば海月 
おそば海月

神社の隣にある小さな公園を横切った先に、”おそば”の文字。

 

最近、昼には、そばばかり食べてる気もしますが、そばにもいろいろな味、コシの程度の違い、つゆの違いなどあり、興味深く美味しい食べ物です。

 

寒いし空腹だし、すぐさま入店。

おそば海月の店内 なつかしい雰囲気
なつかしい雰囲気の店内

昔どこかで感じたことのあるような、懐かしい雰囲気が漂うお店です。

そばの器や、お盆がたくさん積まれています。すでに時刻は午後3時近くとなっており、ほかにお客さんの姿は見られませんでしたが、昼時には、きっと賑わいを見せているのでしょう。

お店の方々も、親切でとても好感が持てます。

 

さぁて、何を食べよう。

 

五目そば あたたかくて美味しかった
あたたかい五目そば

冷え切った体を温めるべく、温かい五目そば680円を注文。五目って何が入っているんだろう?あえて確認はせず、そばが出てくるのを待つことに。

厨房では湯気が立ち上り、時おり麺の姿が垣間見られます。

注文してから数分後、待望の五目そばがお盆に乗せられ運ばれてきました。

ゆで卵、だし巻き卵、麩、ほうれん草、かまぼこの五目でした。

つゆは甘口。ほんのりかつおの風味が感じられます。温かそばなので、麺のこしは、それほど強くはありませんが、つゆとのバランスは良好でした。

寒いのに汗を流しつつ、本日の散歩道を思い返しながら、美味しくいただきました。

五目そばを平らげました
あぁ、満たされた~

行き帰りの時間を含めても、3時間足らずの旅。

家から近くにあるため、逆に訪れることのなかったエリアのひとつでしたが、思いがけず気持ちのよい散策ができました。

これからは、「気ままに”近所も”一人旅」も精力的にこなしてゆきたいと思います。

 

あぁ、満腹。ごちそうさまでした。