夢のトイレ13

夢のトイレ13  しかし、その想像がうまくなかった。ボクまでにわかに便意を催してきてしまった。ボクもあそこのセブンイレブンに入ろうか。でも、まさかとは思うけど彼も本当に便意を催していたとすれば、今ころトイレには彼がいる。ボクにはまだ待つ余裕はあるが、早朝のコンビニ、他にお客さんがいないところでトイレが空くのを待つというのもどんなものだろう。この先、数分走らせて大沼まで出れば他にもコンビニはある。でも彼が、いや彼女かもしれないな、まあどちらにしても必ずしもトイレを目的にセブンイレブンに寄ったというのは確定的なことではない。便意では過去に泣かされたことが何度もある。やはり寄っておくか。そしてボクは減速し、セブンイレブンの駐車場に車を乗り入れた。 (つづく)