SF超大作「続・大福」第16話

16話  「時空のチャート」

 

「え、どういうこと?  だってボクは今こうして…」

「お願い。 最後まで話をさせて。」

「でも、そんな突然もうボクは死んでいると言われたって、何言ってるんだかさっぱり分からないよ。」

「これはね、さっきも話した通り23世紀の時空転送の技術があるからこそ起こりうる現実なの。 だから21世紀の常識は通用しないのよ。」  「……」

「今日は2014年の11日。この時点であなたと、あなたの彼女はすでに殺されています。 あ、それと職場の女性社員の方もね。」

「でもニュースにも何も、」

「そう、まだ死体は見つかってないの。そして永久に見つからない。」

「……」

「そして、あなた達が死んでしまうと…   いや、とにかくあなた達が死んでしまうと、未来が本来向かう方向を変えてしまって、200年後の世界は大変なことになるんです。 そう、暗躍組織が世界を支配する恐ろしい世界に。」

「それで、そうならないためにボクが何か出来るとでも?」

「そう、あなたにしかできないのです。元の正しい時空の流れに戻すことは。」

「なんだか余計頭の中がぐちゃぐちゃになっちゃったよ。」

この後も繰り返し説明を聞いたが、やはり21世紀のボク等の常識では全く理解のできるものではなかった。ただ、バック・トゥ・ザ・フューチャーになぞらえて今の状況を多少は整理することができた。それがこうだ。  

※下の図を参照   

 

 

時空のチャート
時空のチャート

(第16話のあとがき)

 

非常に込み入って来ました。チャートの見方については、明日のこのテロップ(第17話のあとがき参照)であらためてご説明させていただきます。書いてるボクの頭の中もぐちゃぐちゃになってきてしまいました。そのぐちゃぐちゃを少しでも整理しようとまとめたのがこのチャートなのです。  

で、書いてみて分かったのは、余計に分かんなくなってきちゃった(笑)っていうこと。  どうしよう、 この先…   ま、 それは今夜も晩酌しながら考えるのです。本日も見て下さってありがとうございます。  

 

(おしまい)