中島廉売ふれあい旅

函館市中島町

2011年1月15日

今日、木古内では寒中みそぎのメインイベント海中沐浴がありました。しかし午前中は、仕事だったため見にゆくことはできませんでした。昼過ぎ、仕事を終え帰宅。天気は快晴です。どこかにでかけたくてたまりません。ついでに昼食も外で食べたいな。今夜は旧友と会う約束もあります。時間が限られた時は、”気ままに近所へ一人旅”です。函館には、観光地から市民の台所まで様々な役割を持つ市場がいたるところにあります。その中でもお気に入りの市場、”中島廉売”へ出かけてみることにしました。新鮮な食材で昼食を楽しむことができるかもしれません。さっそく市電に乗り込みます。

12:40です。いつもの通り五稜郭公園前電停から電車に乗り込みます。今回は、クリスマスデコレーションに装飾された電車へ乗車しました。夜になると車両全体がイルミネーションに彩られます。函館の古い街並みに華やかさを与えてくれる、冬の時期限定の車両です。

車内はかなり込み合っていて座ることはできませんでした。しかし、本日の目的地中島廉売の最寄駅、堀川町電停は、3つ先です。このまま立って向かうことにします。

堀川町電停が近づいてきました
堀川町電停が近づいてきました

”一人旅”の大半は、電車を利用しています。掲載している旅の中にも電車移動の情景を載せているものもいくつかあります。なるべく臨場感を表現したく、車内の写真を張り付けるようにしてきました。今回は、最近少し使い慣れたオンボロカメラの動画モードで、よりリアルな車内の雰囲気をお伝えしようと思います。ぜひご覧ください。まもなく電車は、堀川町に到着します。

動画がうまく見られない方は、こちらから。http://www.youtube.com/watch?v=BemKRMhV09s&feature=mfu_in_order&list=UL

周囲の誘惑に負けず中島廉売を目指します
周囲の誘惑に負けず中島廉売を目指します

中島廉売へ通じる小路へ入ったとたん、ラーメンにソバ。いい匂いが漂ってきます。午後1時です。空腹は、まのなく忍耐の限界へと達する直前です。

「ラーメン屋、あけぼのに入っちゃおうかな。ラーメンにビール、ラーメンにビール」

「ソバを食べて日本酒をきゅっとやるのもいいな~」

さまざまな誘惑が襲いかかってきますが、ひとつひとつ振り切って、中島廉売を目指します。

誘惑に打ち勝ち、中島廉売到着!
誘惑に打ち勝ち、中島廉売到着!

かろうじて誘惑に打ち勝ち、無事に中島廉売へ到着しました。本当に大接戦でした。

こちら中島廉売。最近では、テレビの旅番組などでも紹介されるのを見ることもありますが、ここは函館市民の文字通り台所。ごらんの通りどうみても観光客ではなく、地元の人という風情の人たちで大変な賑わいを見せています。ワクワクしてきましたよ。さっそく中に入ってみましょう。

あるある、魚介類のオンパレード
あるある、魚介類のオンパレード

あるある、魚介類のオンパレードです。大人の遊園地といっても過言ではありません。どれもこれも美味しそう。全部食べてしまいたいっ!

「今、一番行きたいところは?」

「はーい、中島廉売でーす!」

という会話も成立してしまいそうです。

魚介類だけではありませんよ
魚介類だけではありませんよ

ここは、函館市民の台所。魚介類だけではありませんよ。野菜もたくさん。種類も量も非常に豊富です。

表示されている値札を見てびっくり。100円、200円あたりまえ。中には50円などという値札も見られます。もう大興奮。

こちらは、とうふ屋です
こちらは、とうふ屋です

こちらは、豆腐屋です。手作り豆腐の湯豆腐で今夜も晩酌というのもいいなぁ。

たくさんの人が豆腐を購入していましたよ。今夜の料理は、いったい何かな?豆腐はどういう場面に登場するのかな?気になりますが先へ進みます。

なんと衣料品店まで
なんと衣料品店まで

さすがは市民の台所です。なんと衣料品店までありました。過去にも何度か中島廉売へは来たことがありましたが、今回のようにじっくりと散策したことはありませんでした。衣料品店まであるのは驚きました。ただ少し年配の人向けの服が多いかな。あっ、自分もそろそろ年配の人の仲間入りか。ユニクロではなく、ここに服を買いに来る日も、そう遠くはないのかな。それもまたいいな。ここに来て服を買い、豆腐を買い、晩酌の肴を買い… 理想的な生活かもしれません。

とはいえ、やはり魅力は魚屋通り名店街
とはいえ、やはり魅力は魚屋通り名店街

とはいえ、やはり魅力は魚屋通り名店街です。たくさんの鮮魚店が出店しています。大好きな魚介類から、見たこともない珍しい魚介類まで、種類も量も盛りだくさんです。さて今日は、何があがっているかな。悠長にしゃべっている暇は、ありません。さっそく入ってみます。

うわっ、これはすごい!
うわっ、これはすごい!

うわっ、これはすごい。魅惑の品々がところ狭しと陳列されています。この中にうずもれたい。いつもは、仕事の後に買い物をするため、スーパーの利用が多いわけですが、時間の制約さえなければ、毎日通いたいスポットです。多くの店は、地方発送もしているそうなので、観光目的の方もぜひたくさん購入して、大切な人にどしどし発送してもらいたいものです。そうすると、函館がもっともっと盛り上がることができるというものです。

すごい盛り上がりでしょう?
すごい盛り上がりでしょう?

それにしてもすごい盛り上がりでしょう?最近、ちょっと使い慣れたもんだから、ここでも動画モードへスイッチオン!ところが行く店行く店、声をかけてくれるものですから、なかなか連続動画が撮影できません。しかし今回の旅の目的は、”ふれあい”。お店の人ともたくさん触れ合わないといけません。途切れ途切れの動画をどうにかつなげてみました。大変みにくい動画となっていますが、魚屋通りを一緒に歩いている気持ちになって、どうぞご覧ください。

動画がうまく見られない方は、こちらから。http://www.youtube.com/watch?v=2xkl07Ty6CM&feature=mfu_in_order&list=UL

魚屋通り、いかがでしたか?
魚屋通り、いかがでしたか?

魚屋通り、いかがでしたか?

さて、中島廉売魚屋通りを満喫した後は、待望の昼ごはんです。

魚屋通りから外へ出ました。外にもたくさんの商店が軒を連ねます。市場の鮮度の良い食材を利用した食事処が、きっと見つかるはずです。奥に向かって歩みを進めます。

おばぁちゃんが一人でやっているお店?
おばぁちゃんが一人でやっているお店?

おばぁちゃんが一人で切り盛りしているお店(?)がありました。

案の定、前を通ると話かけてくれました。残念ながら、道南の強いなまりがあり、なんと言っているのかさっぱり分かりません。笑顔をかえすと、おばぁちゃんもくしゃくしゃの笑顔を返してくれました。人とのふれあいは、とても嬉しいものです。人とのふれあいには、時に言葉なんて必要ないのですね。

シゲちゃんすし
シゲちゃんすし

数分歩いた時、シゲちゃんすしを発見。嬉しいことに”ランチセット”の文字が。寿司屋らしくない店構えですが、市場近くの寿司屋です。美味しくないわけはありません。さっそく入ってみます。

 

これまた嬉しい、¥500ランチ
これまた嬉しい、¥500ランチ

えっ? お寿司なのに500円?

迷うことなく500円ランチを注文します。セルフサービスの緑茶をいただきながら、注文のお寿司を待ちます。

しげちゃんすしの店内
しげちゃんすしの店内

店内はとても狭く、大人4~5人も入るといっぱいです。先客が3人いて、男性二人は陳列棚の前に立っており、一人はその後ろの席に腰かけています。

「ランチはいいけど、いったいどこで食べるのかな?」

まもなく立っていた男性二人の前に、握りたてのお寿司が差し出されました。購入カウンターと思っていた棚は、立ち食いカウンターの機能もあるようです。ご主人との距離、数十cm。これまた今回の旅の目的、地元の人たちとのふれあいです。待っている間、ご主人や奥様から、いろいろなお話をうかがうことができました。

500円ランチの全貌
500円ランチの全貌

こんなに揃って500円。マグロ、イカ、サーモン、ヒラメに海老にホタテヒモ&とびっこ軍艦、タマゴ、鉄火巻そしておいなりさん。

ネタはすべて鮮度抜群。市場の隣だもの当たり前か。シャリの甘さも抜群で、見ての通りボリューム満点。ランチだけではなく、単品メニューも豊富です。しかも嬉しいことに1貫50円からの品ぞろえ。

これまで数回、中島廉売におじゃましていましたが、シゲちゃんすしには、気が付きませんでした。ここは、おすすめです。

ひぇ~ 満腹~ 満足~
ひぇ~ 満腹~ 満足~

ひぇ~ 満腹~ 満足~。

お寿司で満腹、たまりません。うらやましいでしょう?

単品メニューも注文しようと考えていたのですが、もう入りません。この次に来た時に注文したいと思います。シゲちゃんすし、ごちそうさまでした。

格安カニ屋
格安カニ屋

腹も満たされ、ゆっくりと来た道をもどります。

真っ赤なのぼりに”カニ”の文字。さきほどから格安毛ガニをたくさん見てきました。ここは、カニの専門店。どれほど安いのかな?ちょっとのぞいてみます。

 

うっ、うっ、うっ、うわぁ~ 安い~っ!
うっ、うっ、うっ、うわぁ~ 安い~っ!

巨大毛ガニが、な、な、なんと\1,000ぽっきり。スーパーでよく見る、小ぶりな毛ガニは\500で売っています。話をきくと、年中この値段で売ってるよ、とのことでした。

こんな大きな毛ガニを見ることは、めったにありません。奮発して\1,000の毛ガニを一杯購入。

1,000円のひとつください
1,000円のひとつください

「この1,000円のひとつください。」

「はいよぉ、うちはいつもこの値段だからね。いつでもおいで。」

「また来ますっ!」

たくさんふれあえました
たくさんふれあえました

思っていた以上に、たくさんのふれあいがありました。

一人で通りを歩いているだけで、周りの人たちが次々と話かけてくれます。値札もあってないようなもの。話をしている間に、どんどん値引きがあります。14時を過ぎ、廉売は車の通行が制限され、歩行者天国となります。このあと更に大勢の人々が押し寄せてくるのでしょう。

巨大毛ガニを手に、帰りは歩いて帰ります。携帯電話の万歩計が、まだ3,000歩強なのです。少しは運動しなくては…

 

家に着きました
家に着きました

晴天の中、ゆっくりと毛ガニの重さに嬉しさを感じながら歩いて家に帰りつきました。

見てください、この大きな毛ガニ(左のビールは、500ml缶ですよ。35缶ではないんですよ)。千歳空港あたりで購入すると\10,000はしそうです。今夜は、旧友と外で会う予定があるので、明日の夜の晩酌でいただきたいと思います。あっ、そうだ!”みやびたかしの毛ガニの食べ方”も近日紹介しようかな。

”中島廉売ふれあい旅”。想定以上のふれあい過ぎる旅となりました。嬉しいひと時を過ごすことができました。

 

おしまい。

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